ビルマのお正月

2006年4月17日は、ビルマ暦新年(1368年)です。このお正月に先駆けて4日間、水掛祭(ティンジャン)が行われます。このお祭りの間、人々は、1年の罪や穢れを洗い流す意味で、互いに水を掛け合います。都市でも、田舎の町でも、山奥の村でも、この期間はビルマ全土で、皆が水を掛け合って身を清めます。町の中心には大きなステージが設けられ、人々がお正月の歌をうたい踊り、街行く人々には、放水車から大量の水が掛けられます。

日本では、この頃ちょうど桜の花が咲き、その美しい花びらは、ひらひらと日本中の空を舞います。また、桜は、進学・就職など新生活スタートの風物詩ともなっています。
ビルマでは、この時期、バダウという黄色い花がいっせいに開花し、街を甘い匂いで包み、お祭りの空を黄金色に彩ります。

元日には、人々はパゴダやお寺にお参りしたり、町内の老人の洗髪・爪切りをしたり、街に僧侶を招いて1年の安寧を祈る法会を開いたりします。

ビルマ中がお正月気分でいるこの時も、ビルマの刑務所には、1100人以上の政治囚たちが拘束されたまま、過酷な日々を過ごしています。アウンサンスーチーさんも、3年前の5月に軍によって拘束されたまま、その孤独な生活は、このお正月で1053日目を数えます。
 また、国外に亡命したビルマ人たち、避難したり難民となったりしている人たち、移民労働者として生活している人たちなどは、世界の各国で、それぞれに、ティンジャンのお祭りを催してきましたが、ほんとうは皆、母国でお正月を迎えたいと願っています。

さて、今年2月12日、国民民主連盟(NLD)は特別声明文を出しました(関連記事:2006年3月13日)。この中で、NLDは、ビルマが民主主義へと平和的に移行するように、軍事政権に妥協案を示し、お正月までに返答が得られるよう軍政を促しました。今のところ、軍政は黙ったままです。今後、何か動きは見られるのでしょうか。

一日も早く、ビルマが民主化され、人々が平和にお正月を迎えられますように・・・ 心からお祈りします。

2006年4月17日

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